commit da7c0cc9c143b8a62b89a381d2201619359593ad parent 357dc0bde520d9f9c0928d21b411de7bb5699c95 Author: Matsuda Kenji <info@mtkn.jp> Date: Mon, 19 May 2025 21:34:33 +0900 add journal post Diffstat:
20 files changed, 533 insertions(+), 463 deletions(-)
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b/man/journal/index.html @@ -1,5 +1,6 @@ <h1>日記</h1> <ul> +<li>2025-05-19 <a href="posts/20250519.html">万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</a></li> <li>2025-04-20 <a href="posts/20250420.html">大阪万博行った</a></li> <li>2025-02-21 <a href="posts/20250221.html">着物作った</a></li> <li>2025-02-16 <a href="posts/20250216.html">きのかわ弦楽合奏団 さくらコンサート</a></li> diff --git a/man/journal/posts/20250517.html b/man/journal/posts/20250517.html @@ -1,164 +0,0 @@ -<h1>万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</h1> -<time>2025-05-17</time> - -<p> -先日万博のルーマニアパビリオンで知り合ったルーマニア人の<a href="https://noian.art">Noian</a>が\ -ハイキングに行きたいというので、地元の山に連れていった。\ -元々4月の終わりごろを予定していたが、僕が風邪をひいてしまいのびていた。\ -向こうも万博の仕事が忙しいようで、帰国の前日になってやっと予定が合った。\ -</p> - -<p> -10時過ぎにうちの最寄り駅に着く予定だったが、電車に乗り間違えたらしく一時間程遅れた。\ -なにせ阪和線である。\ -外国人にはかなりややこしい上、駅員はフランス人のごとく英語を話さない。\ -間違って関空に行かないようにしつこく注意喚起して、なんとか和歌山に辿りついた。\ -</p> - -<p> -車で自宅まで連れて来て、そこから徒歩で山に向かった。\ -自然が好きそうだったので、ろくに整備されていないひとけのない山に案内した。\ -</p> - -<p> -僕自身この山に登るのは久しぶりなので道を覚えているか不安だった。\ -おそらく昔の人が隣の町まで行くのに使っていた道だと思う。\ -今でも一応隣町まで抜けられる。\ -入口は果樹園になっていて今も柑橘の木がたくさん植わっている。\ -川沿いを森に入ると左右には棚田が並んでいる。\ -こちらの田んぼは既に放棄され、今は藪や針葉樹の森になっている。\ -このへんの針葉樹は戦後の拡大造林で植えられたものだろうか。\ -毎年ティッシュペーパーの需要を底上げしている木々である。\ -棚田は石垣で造成されている。\ -いつのものかは知らないが今も崩れずに残っている。\ -</p> - -<p> -棚田がなくなってさらに進むと小さい滝がある。\ -牝牛の滝というらしい。\ -牝牛と書いてコッテと読む。\ -滝の近くに牝牛に見える岩があるのが由来らしい。\ -</p> - -<figure> -<img src="20250517-1.jpg" alt="牝牛の滝"> -<figcaption><ruby>牝牛<rp>(</rp><rt>コッテ</rt><rp>)</rp></ruby>の滝</figcaption> -</figure> - -<p> -滝を過ぎると急勾配の斜面が続く。\ -ほとんど道とはいえないような山肌を登る。\ -40度はありそうな勾配である。\ -最後に大きな岩が作った崖を山羊のように登ればやっと平坦な道に出る。\ -そこから先は特にきつい場所もなく、そのまま展望台に続く。\ -</p> - -<figure> -<img src="20250517-2.jpg" alt="展望台から"> -<figcaption>展望台から</figcaption> -</figure> - -<p> -展望台には小さな祠がある。\ -せっかくなので鳥居のくぐり方や参拝の仕方を教えてあげた。\ -熱心に聞いてはくれたが自分はやらないと言っていた。\ -理由は聞かなかったがおそらく彼がキリスト教徒だからであろう。\ -こういうはっきりした態度は見ていてなんとなく気持がいいものだ。\ -下手に空気を読みすぎるのもよくない。\ -</p> -<p> -ところで日本では神道でも仏教でも左進右退が基本だと思う。\ -以前神武天皇のお兄さんが祀られている竃山神社のお祭で、\ -巫女さんが神殿に向う階段を登る際左足を一段上げて右足を引き寄せてを繰り返して登り、\ -下るときは逆にしていた。\ -お寺でも道場に入るときは左から、出るときは右からと習った。\ -そういえば合気道でも座礼をするとき左手、右手の順で床に付けて頭を下げ、\ -頭を上げるときは右手から戻すと習った気がする(この記憶はあいまい)。\ -ところがヨーロッパでは逆らしい。\ -左は邪悪だから右から入るのだそうだ。\ -</p> - -<p> -下りは別の道を選んだ。\ -途中からコンクリートで舗装されている楽な道である。\ -途中で山菜がいろいろ生えていたので紹介してあげたらぱくぱく食べていた。\ -よく信用できるものである。\ -イタドリ、ユキノシタ、フキ、チャノキ...\ -タケノコはもう竹だった。\ -クスノキもあったのでいい香りがすると言って渡したらこれもかじっていた。\ -クスノキが食べられるかどうか僕は知らない。\ -防虫剤に使われていたと伝えるとすぐに吐きだして水で口をすすいでた。\ -</p> - -<p> -展望台でフルートを吹く動画を撮りたかったのに忘れていたといっていたが、\ -途中で見つけた竹林を気に入ったようで、そこで吹いていた。\ -このフルートはチューニングが現代の一般的なものとは少し違い、\ -ミの音が少し低くなっている。\ -長調とも短調ともいえない微妙な音階だった。\ -</p> - -<figure> -<img src="20250517-3.jpg" alt="フルートを吹くNoian"> -<figcaption>フルートを吹くNoian</figcaption> -</figure> - -<p> -ルーマニアに竹は自生していない。\ -ところが和食屋等には植わっているという。\ -ルーマニアの植生だいじょうぶかなぁ。\ -</p> - -<p> -山から家に帰ってきてもう3時前になっていた。\ -おなかがすいていたので車で和歌山市の寿司屋に向った。\ -弥一という回転寿司である。\ -回転寿司だが安いわけではなく、味はかなり美味しい。\ -</p> - -<p> -中途半端な時間に行ったからなのか、寿司はひとつも回っておらず、タブレットから\ -注文するように言われた。\ -彼はおなかがすいたから寿司以外のものも食べるといって、最初にうどんを注文した。\ -僕も自分の食べたいものを適当に注文していた。\ -しばらくして最初に届いたのは納豆うずらだった。\ -僕は頼んでいない。\ -彼は納豆が好きだそうだ。\ -ルーマニアにも臭いの強い発酵食品があるのかと思い、チーズのことを聞いてみると、\ -ルーマニアには臭いの強いチーズはないと言う。\ -ブルーチーズやカマンベールはないのかと聞くと、あんなのは臭いうちにはいらないそうだ。\ -ちなみに主要なものはカビの生えていないクリームチーズのようなものだそうだ。\ -</p> - -<p> -ひととおり食べておなかがいっぱいになってきた。\ -うどんにはまだ手が付けられていない。\ -彼もおなかがいっぱいになってきたと言いだした。\ -テーブルにはまだ寿司が残っている。\ -無理なら僕が食べようかと言うと彼はうどんの鉢をこっちによこした。\ -ちょっとくるしかったがまあうどんなので食べれた。\ -麺は腰があっておいしいが、出汁は少し甘みが強かった。\ -出汁を飲みほした頃、彼も残った寿司をだいたい片付けて、\ -やっぱり自分もうどんを食べるといって追加で注文していた。\ -</p> - -<p> -うどんの甘い出汁をガリで流して店を出た。\ -おごってくれた。\ -</p> - -<p> -弥一を後にし、和歌山城に案内した。\ -動物園を適当に見て天守閣に登った。\ -地元の人間なのにこれが初めてである。\ -閉館ぎりぎりに行って30分しか見れなかった。\ -天守閣はアメリカに丸焼きにされたあと鉄筋コンクリート造りで再建された。\ -外観はそこそこ綺麗だが内部は昭和の団地のような近代的なものだった。\ -書画や武器等が展示されていてそれなりに見応えがあり、30分では足りなかった。\ -</p> - -<p> - -</p> - - diff --git a/man/journal/posts/20250517-1.jpg b/man/journal/posts/20250519-1.jpg Binary files differ. diff --git a/man/journal/posts/20250517-2.jpg b/man/journal/posts/20250519-2.jpg Binary files differ. diff --git a/man/journal/posts/20250517-3.jpg b/man/journal/posts/20250519-3.jpg Binary files differ. diff --git a/man/journal/posts/20250519.html b/man/journal/posts/20250519.html @@ -0,0 +1,249 @@ +<h1>万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</h1> +<time>2025-05-19</time> + +<p> +先日万博のルーマニアパビリオンで知り合ったルーマニア人の<a href="https://noian.art">Noian</a>が\ +ハイキングに行きたいというので、地元の山に連れていった。\ +元々4月の終わりごろを予定していたが、僕が風邪をひいてしまいのびていた。\ +向こうも万博の仕事が忙しいようで、帰国の前日になってやっと予定が合った。\ +</p> + +<p> +10時過ぎにうちの最寄り駅に着く予定だったが、電車に乗り間違えたらしく一時間程遅れた。\ +なにせ阪和線である。外国人にはかなりややこしい。\ +そのうえ駅員はフランス人のごとく英語を話さない。\ +間違って関空に行かないようにしつこく注意喚起して、なんとか和歌山に辿りついた。\ +</p> + +<p> +車で自宅まで連れて来て、そこから徒歩で山に向かった。\ +自然が好きそうだったので、ろくに整備されていないひとけのない山に案内した。\ +</p> + +<p> +この山に登るのは久しぶりなので道を覚えているか不安だった。\ +おそらく昔の人が隣の町まで行くのに使っていた道だと思う。\ +今でも一応隣町まで抜けられる。\ +入口は果樹園になっていて今も柑橘の木がたくさん植わっている。\ +川沿いを森に入ると左右には棚田が並んでいる。\ +こちらの田んぼは既に放棄され、今は藪や針葉樹林になっている。\ +針葉樹の方は戦後の拡大造林で植えられたものだろうか、\ +毎年ティッシュペーパーの需要を底上げしている木々である。\ +棚田は石垣で造成されている。\ +いつのものかは知らないが今も崩れずに残っている。\ +</p> + +<p> +棚田の横をさらに進むと小さい滝がある。\ +牝牛の滝というらしい。\ +牝牛と書いてコッテと読む。\ +滝の近くに牝牛に見える岩があるのが由来らしい。\ +コッテという言葉は聞き馴染みがない。\ +後日祖父の友人に聞いた話だと、小さい牛やメスの牛のことを\ +コッテウシと言ったそうだ。\ +</p> + +<figure> +<img src="20250519-1.jpg" alt="牝牛の滝"> +<figcaption><ruby>牝牛<rp>(</rp><rt>コッテ</rt><rp>)</rp></ruby>の滝</figcaption> +</figure> + +<p> +滝を過ぎると急勾配の斜面が続く。\ +ほとんど道とはいえないような山肌を登る。\ +40度はありそうな勾配である。\ +息があがりながらも、彼は日本に来たがっている友人のことを聞かせてくれた。\ +日本のとあるバンドの大ファンなのだそうだ。\ +ポップカルチャーにはうといので自国のことなのになにも分からなかった。\ +最後に大きな岩が作った崖を山羊のように登ればやっと平坦な道に出る。\ +彼のブーツがよく滑っていた。\ +裸足が一番安全だと勧めたが遠慮しとくと言われた。\ +そこから先は特にきつい場所もなく、そのまま展望台に続く。\ +彼は少し疲れたようで言葉が少なくなっていた。\ +</p> + +<figure> +<img src="20250519-2.jpg" alt="展望台から"> +<figcaption>展望台から</figcaption> +</figure> + +<p> +展望台からは僕の町が一望できる。\ +西が海で南北が山、\ +東はゆるがかな坂が高野山まで続いている。\ +彼の出身地も山がちで似た地形だそうだ。\ +海はないが毎年父親が黒海まで連れていってくれていたので\ +馴染深いといっていた。\ +展望台には小さな祠がある。\ +せっかくなので鳥居のくぐり方や参拝の仕方を教えてあげた。\ +熱心に聞いてはくれたが自分はやらないと言っていた。\ +理由は聞かなかったがおそらく彼がキリスト教徒だからであろう。\ +こういうはっきりした態度は見ていてなんとなく気持がいい。\ +</p> + +<p> +ところで日本では神道でも仏教でも左進右退が基本だと思う。\ +以前五瀬命が祀られている竃山神社のお祭に行ったことがある。\ +そこでは巫女さんが神殿に向う階段を登る際左足を一段上げて右足を引き寄せてを繰り返して登り、\ +下るときは逆にしていた。\ +お寺でも道場に入るときは左から、出るときは右からと習った。\ +そういえば合気道でも座礼をするとき左手、右手の順で床に付けて頭を下げ、\ +頭を上げるときは右手から戻すと習った気がする(この記憶はあいまい)。\ +ところがヨーロッパでは逆らしい。\ +左は邪悪だから右から入るのだそうだ。\ +</p> + +<p> +下りは別の道を選んだ。\ +途中からコンクリートで舗装されている楽な道である。\ +途中で山菜がいろいろ生えていたので紹介してあげたらぱくぱく食べていた。\ +よく信用できるものである。\ +イタドリ、ユキノシタ、フキ、チャノキ、タラノキ...。\ +タケノコはもう竹だった。\ +クスノキもあったのでいい香りがすると言って渡したらこれもかじっていた。\ +クスノキが食べられるかどうか僕は知らない。\ +防虫剤に使われていたと伝えるとすぐに吐きだして水で口をすすいでた。\ +</p> + +<p> +展望台でフルートを吹く動画を撮りたかったのに忘れていたといっていたが、\ +途中で見つけた竹林を気に入ったようで、そこで吹いていた。\ +このフルートはチューニングが現代の一般的なものとは違い、\ +ミの音が少し低くなっている。\ +長調とも短調ともいえない微妙な音階だった。\ +</p> + +<figure> +<img src="20250519-3.jpg" alt="フルートを吹くNoian"> +<figcaption>フルートを吹くNoian</figcaption> +</figure> + +<p> +ルーマニアに竹は自生していない。\ +ところが和食屋等には植わっているという。\ +ルーマニアの植生だいじょうぶかなぁ。\ +</p> + +<p> +山から家に帰ってきたらもう15時になろうとしていた。\ +昼ごはんは食べてない。\ +車で和歌山市の寿司屋に向った。\ +弥一という回転寿司である。\ +回転寿司だが安いわけではなく、味はかなり美味しい。\ +</p> + +<p> +中途半端な時間に行ったからか、寿司はひとつも回っておらず、\ +タブレットから注文するように言われた。\ +おなかがすいたから寿司以外のものも食べるといって、彼は最初にうどんを注文した。\ +僕も自分の食べたいものを適当に注文していた。\ +しばらくして納豆うずらが届いた。\ +僕は頼んでいない。\ +彼は納豆が好きだそうだ。\ +ルーマニアにも臭いの強い発酵食品があるのかと思い、チーズの話をしてみた。\ +ルーマニアには臭いチーズはないと言う。\ +ゴルゴンゾーラやカマンベールはないのかと聞くと、あんなのは臭いうちにはいらないそうだ。\ +ちなみに国でよく食べられるのはカビの生えていないクリームチーズのようなものだそうだ。\ +</p> + +<p> +ひととおり食べておなかがいっぱいになってきた。\ +彼もおなかがいっぱいになってきたと言いだした。\ +彼のうどんにはまだ手が付けられていない。\ +テーブルにはまだ寿司が残っている。\ +無理なら僕が食べようかと言うと彼はうどんの鉢をこっちによこした。\ +ちょっとくるしかったがまあうどんなので食べれた。\ +麺は腰があっておいしいが、出汁は少し甘みが強かった。\ +出汁を飲みほした頃、彼も残った寿司をだいたい片付けて、\ +やっぱり自分もうどんを食べるといって追加で注文した。\ +</p> + +<p> +うどんの甘みをガリで消して店を出た。\ +おごってくれた。\ +</p> + +<p> +弥一を後にし、和歌山城に案内した。\ +和歌山城にはなぜか小さな動物園が付いている。\ +時間がなかったので適当に見て天守閣に登った。\ +地元の人間なのに天守閣はこれが初めてである。\ +閉館ぎりぎりに行って30分しか見れなかった。\ +天守閣は米軍に丸焼きにされたあと鉄筋コンクリート造りで再建された物である。\ +外観はそれっぽいが内部は昭和の団地のような近代的なものだった。\ +書画や武器等が展示されていてそれなりに見応えがあり、30分では足りなかった。\ +彼は中国語が話せるので漢字も結構読める。\ +僕が流し見した巻物を熱心に読んでいた。\ +</p> + +<p> +和歌山城を出た後は寺か神社が見たいというので日前宮に行った。\ +既に閉まっていて入れなかった。\ +こんな時間に閉まっては会社帰りに立ち寄れないのではと言われた。\ +ルーマニアではサラリーマンが帰りに教会に行くのが普通なのだろうか。\ +</p> + +<p> +カフェにでも行って話しをしようということになった。\ +いい喫茶店は知らないので和歌山市駅のスタバに行くことにした。\ +駅ビルには確か日本酒のお店もあったのでそこで黒牛か超久でも買わせようと思った。\ +ところが着いてみると平和酒造の店だった。\ +この酒蔵はあまり好きではないので入らずに直接スタバに行った。\ +スタバではどういう流れだったか、国境の話になった。\ +昔は国という概念も国民という枠組みもなかったのに、\ +いつしか作られて国境ができたという。\ +ヨーロッパの世界はかつて神が治めていたが、\ +あるときから貴族がその役割を担い、\ +貴族が没落してからは民衆をまとめるために民族や国家というストーリーが必要になったという。\ +そういえばゲルマン民族というのもナチスがドイツをまとめるために作った概念だと\ +どこかで読んだ気がするが本当なのだろうか。\ +日本は海に囲まれているのでヨーロッパと少し状況が違うんじゃないかという話を出してみた。\ +言語も民族も一つで天然の国境があるのはヨーロッパ人から見るとちょっと変なのかな。\ +そのくせ昔から文化的には国際色豊かだと言われた。\ +</p> + +<p> +辺りがすっかり暗くなったころスタバを出て少しそのへんを散歩した。\ +駅の周辺は全然土地勘がなかったが紀の川があるのは知っていたので\ +そっちに向かって適当に歩いた。\ +日本語の練習をしたいので日本語で話して欲しいと言われた。\ +僕の言葉は結構理解できていたようだし、向うも割と話せていた。\ +多少ゆっくり話すようにはしたがそれでもたいしたものである。\ +ところで外国人相手に母語を話すと普段どれだけ自分がいい加減に話しているかがよく分かる。\ +発音や文法を間違えないように意識するととたんに言葉に詰まるのだ。\ +</p> + +<p> +人生で英語をしっかり話したのはこれが初めてである。\ +彼と話していて思ったが、話したいことがあれば文章を組みたてる前に\ +話しはじめたほうがいい。\ +相手の話を理解したうえでなにか言いたげなことは伝わるし、\ +そのあとは身振り手振りでも案外なんとかなる。\ +外国人と話すのに外国語に関する知識はある程度必要だが、\ +相手の話したいことに興味を持つのも重要である。\ +</p> + +<p> +河原では日本の山に危険な動物はいるのかという話になった。\ +熊や毒蛇、スズメバチなんかが怖いと言った。\ +このあたりで熊を見たことはないけど。\ +それから彼がどうやって英語を流暢に話せるようになったのかも教えてくれた。\ +英語でゲームをしていたら英語が第二の母語のようになったそうだ。\ +ルーマニア語はマイナーな言語なのでゲームは翻訳されないらしい。\ +僕も流暢ではないにしても何とか意思疎通できるようになったのは、\ +英語でコンピューターの勉強をしたからだと思う。\ +英語を勉強するより、英語を使ってなにかをすると、すぐ覚えるし忘れにくい。\ +最後に二宮金次郎の像に集まった猫を眺めて駅に戻った。\ +</p> + +<p> +彼は明日の22時台の飛行機でイスタンブールを経由して国に帰る。\ +イスタンブールまで12時間、乗り換えに3時間、そこからルーマニアまで1時間半、\ +国に着いてからさらに12時間バスに乗る。\ +なかなか遠いところである。\ +国内線もあると言っていたが、日本でお金を使いすぎたから節約したいらしい。\ +</p> + +<p> +彼は20:30発の特急サザンに乗って大阪のホテルに帰っていった。\ +</p> diff --git a/pub/computer/index.html b/pub/computer/index.html @@ -5,7 +5,7 @@ <meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1"> <link rel="stylesheet" type="text/css" href="/style.css"> <link rel="icon" type="image/x-icon" href="/pics/favicon.ico"> - <title></title> + <title>電算機</title> </head> <body> <header> diff --git a/pub/computer/openbsd_on_u9310e.html b/pub/computer/openbsd_on_u9310e.html @@ -5,7 +5,7 @@ <meta name="viewport" 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+<li>2025-05-19 <a href="/journal/posts/20250519.html">万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</a></li> <li>2025-04-28 <a href="/computer/openbsd_on_u9310e.html">OpenBSD on Fujitsu LIFEBOOK U9310/E</a></li> <li>2025-04-20 <a href="/journal/posts/20250420.html">大阪万博行った</a></li> <li>2025-03-29 <a href="/plant">タネツケバナ咲いてた</a></li> diff --git a/pub/journal/index.html b/pub/journal/index.html @@ -25,6 +25,7 @@ <article> <h1>日記</h1> <ul> +<li>2025-05-19 <a href="posts/20250519.html">万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</a></li> <li>2025-04-20 <a href="posts/20250420.html">大阪万博行った</a></li> <li>2025-02-21 <a href="posts/20250221.html">着物作った</a></li> <li>2025-02-16 <a href="posts/20250216.html">きのかわ弦楽合奏団 さくらコンサート</a></li> diff --git a/pub/journal/posts/20250517.html b/pub/journal/posts/20250517.html @@ -1,104 +0,0 @@ -<!DOCTYPE html> -<html> -<head> - <meta charset="utf-8"> - <meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1"> - <link rel="stylesheet" type="text/css" href="/style.css"> - <link rel="icon" type="image/x-icon" href="/pics/favicon.ico"> - <title>万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</title> -</head> -<body> - <header> - <a href="/">主頁</a> | - <a href="/about.html">自己紹介</a> | - <a href="/journal">日記</a> | - <a href="/farm">農業</a> | - <a href="/kitchen">台所</a> | - <a href="/computer">電算機</a> | - <a href="/poetry">詩</a> | - <a href="/books">本棚</a> | - <a href="/gallery">絵</a> | - <a href="/plant">植物</a> | - <a href="https://git.mtkn.jp">Git</a> - </header> - <main> - <article> -<h1>万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</h1> -<time>2025-05-17</time> - -<p> -先日万博のルーマニアパビリオンで知り合ったルーマニア人の<a href="https://noian.art">Noian</a>がハイキングに行きたいというので、地元の山に連れていった。元々4月の終わりごろを予定していたが、僕が風邪をひいてしまいのびていた。向こうも万博の仕事が忙しいようで、帰国の前日になってやっと予定が合った。</p> - -<p> -10時過ぎにうちの最寄り駅に着く予定だったが、電車に乗り間違えたらしく一時間程遅れた。なにせ阪和線である。外国人にはかなりややこしい上、駅員はフランス人のごとく英語を話さない。間違って関空に行かないようにしつこく注意喚起して、なんとか和歌山に辿りついた。</p> - -<p> -車で自宅まで連れて来て、そこから徒歩で山に向かった。自然が好きそうだったので、ろくに整備されていないひとけのない山に案内した。</p> - -<p> -僕自身この山に登るのは久しぶりなので道を覚えているか不安だった。おそらく昔の人が隣の町まで行くのに使っていた道だと思う。今でも一応隣町まで抜けられる。入口は果樹園になっていて今も柑橘の木がたくさん植わっている。川沿いを森に入ると左右には棚田が並んでいる。こちらの田んぼは既に放棄され、今は藪や針葉樹の森になっている。このへんの針葉樹は戦後の拡大造林で植えられたものだろうか。毎年ティッシュペーパーの需要を底上げしている木々である。棚田は石垣で造成されている。いつのものかは知らないが今も崩れずに残っている。</p> - -<p> -棚田がなくなってさらに進むと小さい滝がある。牝牛の滝というらしい。牝牛と書いてコッテと読む。滝の近くに牝牛に見える岩があるのが由来らしい。</p> - -<figure> -<img src="20250517-1.jpg" alt="牝牛の滝"> -<figcaption><ruby>牝牛<rp>(</rp><rt>コッテ</rt><rp>)</rp></ruby>の滝</figcaption> -</figure> - -<p> -滝を過ぎると急勾配の斜面が続く。ほとんど道とはいえないような山肌を登る。40度はありそうな勾配である。最後に大きな岩が作った崖を山羊のように登ればやっと平坦な道に出る。そこから先は特にきつい場所もなく、そのまま展望台に続く。</p> - -<figure> -<img src="20250517-2.jpg" alt="展望台から"> -<figcaption>展望台から</figcaption> -</figure> - -<p> -展望台には小さな祠がある。せっかくなので鳥居のくぐり方や参拝の仕方を教えてあげた。熱心に聞いてはくれたが自分はやらないと言っていた。理由は聞かなかったがおそらく彼がキリスト教徒だからであろう。こういうはっきりした態度は見ていてなんとなく気持がいいものだ。下手に空気を読みすぎるのもよくない。</p> -<p> -ところで日本では神道でも仏教でも左進右退が基本だと思う。以前神武天皇のお兄さんが祀られている竃山神社のお祭で、巫女さんが神殿に向う階段を登る際左足を一段上げて右足を引き寄せてを繰り返して登り、下るときは逆にしていた。お寺でも道場に入るときは左から、出るときは右からと習った。そういえば合気道でも座礼をするとき左手、右手の順で床に付けて頭を下げ、頭を上げるときは右手から戻すと習った気がする(この記憶はあいまい)。ところがヨーロッパでは逆らしい。左は邪悪だから右から入るのだそうだ。</p> - -<p> -下りは別の道を選んだ。途中からコンクリートで舗装されている楽な道である。途中で山菜がいろいろ生えていたので紹介してあげたらぱくぱく食べていた。よく信用できるものである。イタドリ、ユキノシタ、フキ、チャノキ...タケノコはもう竹だった。クスノキもあったのでいい香りがすると言って渡したらこれもかじっていた。クスノキが食べられるかどうか僕は知らない。防虫剤に使われていたと伝えるとすぐに吐きだして水で口をすすいでた。</p> - -<p> -展望台でフルートを吹く動画を撮りたかったのに忘れていたといっていたが、途中で見つけた竹林を気に入ったようで、そこで吹いていた。このフルートはチューニングが現代の一般的なものとは少し違い、ミの音が少し低くなっている。長調とも短調ともいえない微妙な音階だった。</p> - -<figure> -<img src="20250517-3.jpg" alt="フルートを吹くNoian"> -<figcaption>フルートを吹くNoian</figcaption> -</figure> - -<p> -ルーマニアに竹は自生していない。ところが和食屋等には植わっているという。ルーマニアの植生だいじょうぶかなぁ。</p> - -<p> -山から家に帰ってきてもう3時前になっていた。おなかがすいていたので車で和歌山市の寿司屋に向った。弥一という回転寿司である。回転寿司だが安いわけではなく、味はかなり美味しい。</p> - -<p> -中途半端な時間に行ったからなのか、寿司はひとつも回っておらず、タブレットから注文するように言われた。彼はおなかがすいたから寿司以外のものも食べるといって、最初にうどんを注文した。僕も自分の食べたいものを適当に注文していた。しばらくして最初に届いたのは納豆うずらだった。僕は頼んでいない。彼は納豆が好きだそうだ。ルーマニアにも臭いの強い発酵食品があるのかと思い、チーズのことを聞いてみると、ルーマニアには臭いの強いチーズはないと言う。ブルーチーズやカマンベールはないのかと聞くと、あんなのは臭いうちにはいらないそうだ。ちなみに主要なものはカビの生えていないクリームチーズのようなものだそうだ。</p> - -<p> -ひととおり食べておなかがいっぱいになってきた。うどんにはまだ手が付けられていない。彼もおなかがいっぱいになってきたと言いだした。テーブルにはまだ寿司が残っている。無理なら僕が食べようかと言うと彼はうどんの鉢をこっちによこした。ちょっとくるしかったがまあうどんなので食べれた。麺は腰があっておいしいが、出汁は少し甘みが強かった。出汁を飲みほした頃、彼も残った寿司をだいたい片付けて、やっぱり自分もうどんを食べるといって追加で注文していた。</p> - -<p> -うどんの甘い出汁をガリで流して店を出た。おごってくれた。</p> - -<p> -弥一を後にし、和歌山城に案内した。動物園を適当に見て天守閣に登った。閉館ぎりぎりに行って30分しか見れなかった。天守閣はアメリカに丸焼きにされたあと鉄筋コンクリート造りで再建された。外観はそこそこ綺麗だが内部は昭和の団地のような近代的なものだった。書画や武器等が展示されていてそれなりに見応えがあり、30分では足りなかった。</p> - -<p> - -</p> - - - </article> - - </main> - <footer> - <address>info(at)mtkn(dot)jp</address> - <a href="http://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0?ref=chooser-v1" rel="license noopener noreferrer">CC0 1.0</a> - </footer> -</body> -</html> diff --git a/pub/journal/posts/20250517-1.jpg b/pub/journal/posts/20250519-1.jpg Binary files differ. diff --git a/pub/journal/posts/20250517-2.jpg b/pub/journal/posts/20250519-2.jpg Binary files differ. diff --git a/pub/journal/posts/20250517-3.jpg b/pub/journal/posts/20250519-3.jpg Binary files differ. diff --git a/pub/journal/posts/20250519.html b/pub/journal/posts/20250519.html @@ -0,0 +1,120 @@ +<!DOCTYPE html> +<html> +<head> + <meta charset="utf-8"> + <meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1"> + <link rel="stylesheet" type="text/css" href="/style.css"> + <link rel="icon" type="image/x-icon" href="/pics/favicon.ico"> + <title>万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</title> +</head> +<body> + <header> + <a href="/">主頁</a> | + <a href="/about.html">自己紹介</a> | + <a href="/journal">日記</a> | + <a href="/farm">農業</a> | + <a href="/kitchen">台所</a> | + <a href="/computer">電算機</a> | + <a href="/poetry">詩</a> | + <a href="/books">本棚</a> | + <a href="/gallery">絵</a> | + <a 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alt="牝牛の滝"> +<figcaption><ruby>牝牛<rp>(</rp><rt>コッテ</rt><rp>)</rp></ruby>の滝</figcaption> +</figure> + +<p> +滝を過ぎると急勾配の斜面が続く。ほとんど道とはいえないような山肌を登る。40度はありそうな勾配である。息があがりながらも、彼は日本に来たがっている友人のことを聞かせてくれた。日本のとあるバンドの大ファンなのだそうだ。ポップカルチャーにはうといので自国のことなのになにも分からなかった。最後に大きな岩が作った崖を山羊のように登ればやっと平坦な道に出る。彼のブーツがよく滑っていた。裸足が一番安全だと勧めたが遠慮しとくと言われた。そこから先は特にきつい場所もなく、そのまま展望台に続く。彼は少し疲れたようで言葉が少なくなっていた。</p> + +<figure> +<img src="20250519-2.jpg" alt="展望台から"> +<figcaption>展望台から</figcaption> +</figure> + +<p> +展望台からは僕の町が一望できる。西が海で南北が山、東はゆるがかな坂が高野山まで続いている。彼の出身地も山がちで似た地形だそうだ。海はないが毎年父親が黒海まで連れていってくれていたので馴染深いといっていた。展望台には小さな祠がある。せっかくなので鳥居のくぐり方や参拝の仕方を教えてあげた。熱心に聞いてはくれたが自分はやらないと言っていた。理由は聞かなかったがおそらく彼がキリスト教徒だからであろう。こういうはっきりした態度は見ていてなんとなく気持がいい。</p> + +<p> +ところで日本では神道でも仏教でも左進右退が基本だと思う。以前五瀬命が祀られている竃山神社のお祭に行ったことがある。そこでは巫女さんが神殿に向う階段を登る際左足を一段上げて右足を引き寄せてを繰り返して登り、下るときは逆にしていた。お寺でも道場に入るときは左から、出るときは右からと習った。そういえば合気道でも座礼をするとき左手、右手の順で床に付けて頭を下げ、頭を上げるときは右手から戻すと習った気がする(この記憶はあいまい)。ところがヨーロッパでは逆らしい。左は邪悪だから右から入るのだそうだ。</p> + +<p> +下りは別の道を選んだ。途中からコンクリートで舗装されている楽な道である。途中で山菜がいろいろ生えていたので紹介してあげたらぱくぱく食べていた。よく信用できるものである。イタドリ、ユキノシタ、フキ、チャノキ、タラノキ...。タケノコはもう竹だった。クスノキもあったのでいい香りがすると言って渡したらこれもかじっていた。クスノキが食べられるかどうか僕は知らない。防虫剤に使われていたと伝えるとすぐに吐きだして水で口をすすいでた。</p> + +<p> +展望台でフルートを吹く動画を撮りたかったのに忘れていたといっていたが、途中で見つけた竹林を気に入ったようで、そこで吹いていた。このフルートはチューニングが現代の一般的なものとは違い、ミの音が少し低くなっている。長調とも短調ともいえない微妙な音階だった。</p> + +<figure> +<img src="20250519-3.jpg" alt="フルートを吹くNoian"> +<figcaption>フルートを吹くNoian</figcaption> +</figure> + +<p> +ルーマニアに竹は自生していない。ところが和食屋等には植わっているという。ルーマニアの植生だいじょうぶかなぁ。</p> + +<p> +山から家に帰ってきたらもう15時になろうとしていた。昼ごはんは食べてない。車で和歌山市の寿司屋に向った。弥一という回転寿司である。回転寿司だが安いわけではなく、味はかなり美味しい。</p> + +<p> +中途半端な時間に行ったからか、寿司はひとつも回っておらず、タブレットから注文するように言われた。おなかがすいたから寿司以外のものも食べるといって、彼は最初にうどんを注文した。僕も自分の食べたいものを適当に注文していた。しばらくして納豆うずらが届いた。僕は頼んでいない。彼は納豆が好きだそうだ。ルーマニアにも臭いの強い発酵食品があるのかと思い、チーズの話をしてみた。ルーマニアには臭いチーズはないと言う。ゴルゴンゾーラやカマンベールはないのかと聞くと、あんなのは臭いうちにはいらないそうだ。ちなみに国でよく食べられるのはカビの生えていないクリームチーズのようなものだそうだ。</p> + +<p> +ひととおり食べておなかがいっぱいになってきた。彼もおなかがいっぱいになってきたと言いだした。彼のうどんにはまだ手が付けられていない。テーブルにはまだ寿司が残っている。無理なら僕が食べようかと言うと彼はうどんの鉢をこっちによこした。ちょっとくるしかったがまあうどんなので食べれた。麺は腰があっておいしいが、出汁は少し甘みが強かった。出汁を飲みほした頃、彼も残った寿司をだいたい片付けて、やっぱり自分もうどんを食べるといって追加で注文した。</p> + +<p> +うどんの甘みをガリで消して店を出た。おごってくれた。</p> + +<p> +弥一を後にし、和歌山城に案内した。和歌山城にはなぜか小さな動物園が付いている。時間がなかったので適当に見て天守閣に登った。地元の人間なのに天守閣はこれが初めてである。閉館ぎりぎりに行って30分しか見れなかった。天守閣は米軍に丸焼きにされたあと鉄筋コンクリート造りで再建された物である。外観はそれっぽいが内部は昭和の団地のような近代的なものだった。書画や武器等が展示されていてそれなりに見応えがあり、30分では足りなかった。彼は中国語が話せるので漢字も結構読める。僕が流し見した巻物を熱心に読んでいた。</p> + +<p> +和歌山城を出た後は寺か神社が見たいというので日前宮に行った。既に閉まっていて入れなかった。こんな時間に閉まっては会社帰りに立ち寄れないのではと言われた。ルーマニアではサラリーマンが帰りに教会に行くのが普通なのだろうか。</p> + +<p> +カフェにでも行って話しをしようということになった。いい喫茶店は知らないので和歌山市駅のスタバに行くことにした。駅ビルには確か日本酒のお店もあったのでそこで黒牛か超久でも買わせようと思った。ところが着いてみると平和酒造の店だった。この酒蔵はあまり好きではないので入らずに直接スタバに行った。スタバではどういう流れだったか、国境の話になった。昔は国という概念も国民という枠組みもなかったのに、いつしか作られて国境ができたという。ヨーロッパの世界はかつて神が治めていたが、あるときから貴族がその役割を担い、貴族が没落してからは民衆をまとめるために民族や国家というストーリーが必要になったという。そういえばゲルマン民族というのもナチスがドイツをまとめるために作った概念だとどこかで読んだ気がするが本当なのだろうか。日本は海に囲まれているのでヨーロッパと少し状況が違うんじゃないかという話を出してみた。言語も民族も一つで天然の国境があるのはヨーロッパ人から見るとちょっと変なのかな。そのくせ昔から文化的には国際色豊かだと言われた。</p> + +<p> +辺りがすっかり暗くなったころスタバを出て少しそのへんを散歩した。駅の周辺は全然土地勘がなかったが紀の川があるのは知っていたのでそっちに向かって適当に歩いた。日本語の練習をしたいので日本語で話して欲しいと言われた。僕の言葉は結構理解できていたようだし、向うも割と話せていた。多少ゆっくり話すようにはしたがそれでもたいしたものである。ところで外国人相手に母語を話すと普段どれだけ自分がいい加減に話しているかがよく分かる。発音や文法を間違えないように意識するととたんに言葉に詰まるのだ。</p> + +<p> +人生で英語をしっかり話したのはこれが初めてである。彼と話していて思ったが、話したいことがあれば文章を組みたてる前に話しはじめたほうがいい。相手の話を理解したうえでなにか言いたげなことは伝わるし、そのあとは身振り手振りでも案外なんとかなる。外国人と話すのに外国語に関する知識はある程度必要だが、相手の話したいことに興味を持つのも重要である。</p> + +<p> +河原では日本の山に危険な動物はいるのかという話になった。熊や毒蛇、スズメバチなんかが怖いと言った。このあたりで熊を見たことはないけど。それから彼がどうやって英語を流暢に話せるようになったのかも教えてくれた。英語でゲームをしていたら英語が第二の母語のようになったそうだ。ルーマニア語はマイナーな言語なのでゲームは翻訳されないらしい。僕も流暢ではないにしても何とか意思疎通できるようになったのは、英語でコンピューターの勉強をしたからだと思う。英語を勉強するより、英語を使ってなにかをすると、すぐ覚えるし忘れにくい。最後に二宮金次郎の像に集まった猫を眺めて駅に戻った。</p> + +<p> +彼は明日の22時台の飛行機でイスタンブールを経由して国に帰る。イスタンブールまで12時間、乗り換えに3時間、そこからルーマニアまで1時間半、国に着いてからさらに12時間バスに乗る。なかなか遠いところである。国内線もあると言っていたが、日本でお金を使いすぎたから節約したいらしい。</p> + +<p> +彼は20:30発の特急サザンに乗って大阪のホテルに帰っていった。</p> + </article> + + </main> + <footer> + <address>info(at)mtkn(dot)jp</address> + <a href="http://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0?ref=chooser-v1" rel="license noopener noreferrer">CC0 1.0</a> + </footer> +</body> +</html> diff --git a/pub/rss.xml b/pub/rss.xml @@ -5,8 +5,8 @@ <description>ウェブページの更新履歴</description> <language>ja-jp</language> <link>https://www.mtkn.jp</link> -<lastBuildDate>Sat, 17 May 2025 13:54:21 +0900</lastBuildDate> -<pubDate>Sat, 17 May 2025 13:54:21 +0900</pubDate> +<lastBuildDate>Mon, 19 May 2025 21:33:20 +0900</lastBuildDate> +<pubDate>Mon, 19 May 2025 21:33:20 +0900</pubDate> <docs>https://www.rssboard.org/rss-specification</docs> <item> <title>9P</title> @@ -372,154 +372,55 @@ size[4] Rwstat tag[2] ]]></description> </item> <item> -<title>麻婆豆腐</title> -<link>https://www.mtkn.jp/kitchen/recipe/mapo_tofu.html</link> -<guid>https://www.mtkn.jp/kitchen/recipe/mapo_tofu.html</guid> -<pubDate>Fri, 10 Oct 2025 00:00:00 +0900</pubDate> -<description><![CDATA[<h1>麻婆豆腐</h1> -<time>2024-10-10</time>作成 -<figure> - <img src="../pics/mapo_tofu.jpg" alt="麻婆豆腐の画像"> - <figcaption>麻婆豆腐</figcaption> -</figure> -<div class="recipe-ingredient"> -<h2>材料(4~5人分)</h2> -<ul> - <li>豆腐: 2丁</li> - <li>ひき肉: 300g</li> - <li>長ネギ: 1本</li> - <li>にんにく: 適量</li> - <li>生姜: 適量</li> - <li>八角: 適量</li> - <li>花椒: 好きなだけ</li> - <li>豆板醤: 好きなだけ</li> - <li>味噌: 適量</li> - <li>酒: 適量</li> - <li>濃口醤油: 適量</li> - <li>塩: 少々</li> - <li>炒め油: 多め</li> -</ul> -</div> - -<div class="recipe-steps"> -<h2>手順</h2> -<ol> - <li>豆腐を水切りしてサイコロに切る</li> - <li>長ネギ、にんにく、生姜を刻む</li> - <li>フライパンに油をしき八角、にんにく、生姜を入れ弱火で香りを出す</li> - <li>火を強めてひき肉を入れ、塩を少しふる</li> - <li>ひき肉に色がついたらネギを入れて炒める</li> - <li>酒、濃口醤油、味噌、豆板醤で味をつける</li> - <li>水を入れてひと煮立ちさせる</li> - <li>花椒、豆腐を入れる</li> - <li>好みで、ラー油、唐辛子、山椒を好きなだけ入れる</li> -</ol> -</div> - -<h2>ひとこと</h2> -<p>我流の適当なレシピなので本場のものが良ければ陳建一さんのでも調べてほしい。</p> -<p>酒はできれば紹興酒のほうがいいと思う。味噌と一緒に豆鼓も入れていいかも。一般的にはもっと旨味を出すために中華だしやら味の素やらを入れると思うが、シンプルに辛いほうが好きなのでそういうものは入れない。陳さんは生姜を入れていなかったが僕はあっていいと思う。豆腐は塩水で茹でていたがこれは真似してもよさそう。</p> -]]></description> -</item> -<item> -<title>棚作った</title> -<link>https://www.mtkn.jp/journal/posts/20241009.html</link> -<guid>https://www.mtkn.jp/journal/posts/20241009.html</guid> -<pubDate>Thu, 9 Oct 2025 00:00:00 +0900</pubDate> -<description><![CDATA[<h1>棚作った</h1> -<time></time> - -<p> -自室のクローゼットが使いにくかったので引っ剥がして新しいのを作った。収納していたのはほとんど本だったのだが、奥行きが深いのに棚板が少ないので前後に並べて置いていたため、どこになんの本があるのか見にくく、取り出しにくかった。あとパソコン置き場としても使っていたが、24インチのモニターが一枚ギリギリ入る程度の幅しかなかったのでこれも拡張したかった。久しぶりに木工もしたかったので木材を買って自作した。杉を基本に、パソコンを置く場所だけ檜にした。<p> - -<figure> -<img src="20241009-1.jpg" alt="クローゼット跡地と買った木材"> -<figcaption>クローゼット跡地と買った木材</figcaption> -</figure> - -<figure> -<img src="20241009-2.jpg" alt="パソコン机の部分"> -<figcaption>パソコン机の部分</figcaption> -</figure> - -<p> -パソコン机の天板は白木のままでは寂しいので亜麻仁油を塗ってオイルフィニッシュにしてみた。結構黄色が濃くなった。</p> - -<figure> -<img src="20241009-3.jpg" alt="机のオイルフィニッシュ"> -<figcaption>机のオイルフィニッシュ。下においているのが白木のもの</figcaption> -</figure> - -<p> -せっかくやるならと思って蟻を切ってみた。適当でも案外ガッチリはまるものである。英語ではdovetailというそうだ。鳩のしっぽという意味である。日本語の蟻よりも鳩のしっぽのほうがしっくりくる気がする。</p> - -<figure> -<img src="20241009-4.jpg" alt="蟻"> -<figcaption>蟻</figcaption> -</figure> - -<p> -上に本棚をつけて完成。本棚は棚を移動しやすいようにと思い、ネジ止め式の棚受けを買った。めんどくさくなったわけではない。左下においているのはもとのクローゼットにあった引き出しである。</p> - -<figure> -<img src="20241009-5.jpg" alt="完成"> -<figcaption>完成</figcaption> -</figure> - -<p> -これを作るにあたり、大阪日本橋の刃物屋で鉋を買ってきた。これまではホームセンターで1000円ほどのものだったが、今回買ったのは8000円の物である。店主が台の仕込みと研ぎをした上で売ってくれた。きれいに切れるので小口面の直角を出すのが楽しくなった。小口を下にして自立するようになったときは結構気持ちいい。専門店での買い物は楽しい。餅は餅屋である。</p> - -]]></description> -</item> -<item> <title>万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</title> -<link>https://www.mtkn.jp/journal/posts/20250517.html</link> -<guid>https://www.mtkn.jp/journal/posts/20250517.html</guid> -<pubDate>Sat, 17 May 2025 00:00:00 +0900</pubDate> +<link>https://www.mtkn.jp/journal/posts/20250519.html</link> +<guid>https://www.mtkn.jp/journal/posts/20250519.html</guid> +<pubDate>Mon, 19 May 2025 00:00:00 +0900</pubDate> <description><![CDATA[<h1>万博で知り合ったルーマニア人とハイキングに行った</h1> -<time>2025-05-17</time> +<time>2025-05-19</time> <p> 先日万博のルーマニアパビリオンで知り合ったルーマニア人の<a href="https://noian.art">Noian</a>がハイキングに行きたいというので、地元の山に連れていった。元々4月の終わりごろを予定していたが、僕が風邪をひいてしまいのびていた。向こうも万博の仕事が忙しいようで、帰国の前日になってやっと予定が合った。</p> <p> -10時過ぎにうちの最寄り駅に着く予定だったが、電車に乗り間違えたらしく一時間程遅れた。なにせ阪和線である。外国人にはかなりややこしい上、駅員はフランス人のごとく英語を話さない。間違って関空に行かないようにしつこく注意喚起して、なんとか和歌山に辿りついた。</p> +10時過ぎにうちの最寄り駅に着く予定だったが、電車に乗り間違えたらしく一時間程遅れた。なにせ阪和線である。外国人にはかなりややこしい。そのうえ駅員はフランス人のごとく英語を話さない。間違って関空に行かないようにしつこく注意喚起して、なんとか和歌山に辿りついた。</p> <p> 車で自宅まで連れて来て、そこから徒歩で山に向かった。自然が好きそうだったので、ろくに整備されていないひとけのない山に案内した。</p> <p> -僕自身この山に登るのは久しぶりなので道を覚えているか不安だった。おそらく昔の人が隣の町まで行くのに使っていた道だと思う。今でも一応隣町まで抜けられる。入口は果樹園になっていて今も柑橘の木がたくさん植わっている。川沿いを森に入ると左右には棚田が並んでいる。こちらの田んぼは既に放棄され、今は藪や針葉樹の森になっている。このへんの針葉樹は戦後の拡大造林で植えられたものだろうか。毎年ティッシュペーパーの需要を底上げしている木々である。棚田は石垣で造成されている。いつのものかは知らないが今も崩れずに残っている。</p> +この山に登るのは久しぶりなので道を覚えているか不安だった。おそらく昔の人が隣の町まで行くのに使っていた道だと思う。今でも一応隣町まで抜けられる。入口は果樹園になっていて今も柑橘の木がたくさん植わっている。川沿いを森に入ると左右には棚田が並んでいる。こちらの田んぼは既に放棄され、今は藪や針葉樹林になっている。針葉樹の方は戦後の拡大造林で植えられたものだろうか、毎年ティッシュペーパーの需要を底上げしている木々である。棚田は石垣で造成されている。いつのものかは知らないが今も崩れずに残っている。</p> <p> -棚田がなくなってさらに進むと小さい滝がある。牝牛の滝というらしい。牝牛と書いてコッテと読む。滝の近くに牝牛に見える岩があるのが由来らしい。</p> +棚田の横をさらに進むと小さい滝がある。牝牛の滝というらしい。牝牛と書いてコッテと読む。滝の近くに牝牛に見える岩があるのが由来らしい。コッテという言葉は聞き馴染みがない。後日祖父の友人に聞いた話だと、小さい牛やメスの牛のことをコッテウシと言ったそうだ。</p> <figure> -<img src="20250517-1.jpg" alt="牝牛の滝"> +<img src="20250519-1.jpg" alt="牝牛の滝"> <figcaption><ruby>牝牛<rp>(</rp><rt>コッテ</rt><rp>)</rp></ruby>の滝</figcaption> </figure> <p> -滝を過ぎると急勾配の斜面が続く。ほとんど道とはいえないような山肌を登る。40度はありそうな勾配である。最後に大きな岩が作った崖を山羊のように登ればやっと平坦な道に出る。そこから先は特にきつい場所もなく、そのまま展望台に続く。</p> +滝を過ぎると急勾配の斜面が続く。ほとんど道とはいえないような山肌を登る。40度はありそうな勾配である。息があがりながらも、彼は日本に来たがっている友人のことを聞かせてくれた。日本のとあるバンドの大ファンなのだそうだ。ポップカルチャーにはうといので自国のことなのになにも分からなかった。最後に大きな岩が作った崖を山羊のように登ればやっと平坦な道に出る。彼のブーツがよく滑っていた。裸足が一番安全だと勧めたが遠慮しとくと言われた。そこから先は特にきつい場所もなく、そのまま展望台に続く。彼は少し疲れたようで言葉が少なくなっていた。</p> <figure> -<img src="20250517-2.jpg" alt="展望台から"> +<img src="20250519-2.jpg" alt="展望台から"> <figcaption>展望台から</figcaption> </figure> <p> -展望台には小さな祠がある。せっかくなので鳥居のくぐり方や参拝の仕方を教えてあげた。熱心に聞いてはくれたが自分はやらないと言っていた。理由は聞かなかったがおそらく彼がキリスト教徒だからであろう。こういうはっきりした態度は見ていてなんとなく気持がいいものだ。下手に空気を読みすぎるのもよくない。</p> +展望台からは僕の町が一望できる。西が海で南北が山、東はゆるがかな坂が高野山まで続いている。彼の出身地も山がちで似た地形だそうだ。海はないが毎年父親が黒海まで連れていってくれていたので馴染深いといっていた。展望台には小さな祠がある。せっかくなので鳥居のくぐり方や参拝の仕方を教えてあげた。熱心に聞いてはくれたが自分はやらないと言っていた。理由は聞かなかったがおそらく彼がキリスト教徒だからであろう。こういうはっきりした態度は見ていてなんとなく気持がいい。</p> + <p> -ところで日本では神道でも仏教でも左進右退が基本だと思う。以前神武天皇のお兄さんが祀られている竃山神社のお祭で、巫女さんが神殿に向う階段を登る際左足を一段上げて右足を引き寄せてを繰り返して登り、下るときは逆にしていた。お寺でも道場に入るときは左から、出るときは右からと習った。そういえば合気道でも座礼をするとき左手、右手の順で床に付けて頭を下げ、頭を上げるときは右手から戻すと習った気がする(この記憶はあいまい)。ところがヨーロッパでは逆らしい。左は邪悪だから右から入るのだそうだ。</p> +ところで日本では神道でも仏教でも左進右退が基本だと思う。以前五瀬命が祀られている竃山神社のお祭に行ったことがある。そこでは巫女さんが神殿に向う階段を登る際左足を一段上げて右足を引き寄せてを繰り返して登り、下るときは逆にしていた。お寺でも道場に入るときは左から、出るときは右からと習った。そういえば合気道でも座礼をするとき左手、右手の順で床に付けて頭を下げ、頭を上げるときは右手から戻すと習った気がする(この記憶はあいまい)。ところがヨーロッパでは逆らしい。左は邪悪だから右から入るのだそうだ。</p> <p> -下りは別の道を選んだ。途中からコンクリートで舗装されている楽な道である。途中で山菜がいろいろ生えていたので紹介してあげたらぱくぱく食べていた。よく信用できるものである。イタドリ、ユキノシタ、フキ、チャノキ...タケノコはもう竹だった。クスノキもあったのでいい香りがすると言って渡したらこれもかじっていた。クスノキが食べられるかどうか僕は知らない。防虫剤に使われていたと伝えるとすぐに吐きだして水で口をすすいでた。</p> +下りは別の道を選んだ。途中からコンクリートで舗装されている楽な道である。途中で山菜がいろいろ生えていたので紹介してあげたらぱくぱく食べていた。よく信用できるものである。イタドリ、ユキノシタ、フキ、チャノキ、タラノキ...。タケノコはもう竹だった。クスノキもあったのでいい香りがすると言って渡したらこれもかじっていた。クスノキが食べられるかどうか僕は知らない。防虫剤に使われていたと伝えるとすぐに吐きだして水で口をすすいでた。</p> <p> -展望台でフルートを吹く動画を撮りたかったのに忘れていたといっていたが、途中で見つけた竹林を気に入ったようで、そこで吹いていた。このフルートはチューニングが現代の一般的なものとは少し違い、ミの音が少し低くなっている。長調とも短調ともいえない微妙な音階だった。</p> +展望台でフルートを吹く動画を撮りたかったのに忘れていたといっていたが、途中で見つけた竹林を気に入ったようで、そこで吹いていた。このフルートはチューニングが現代の一般的なものとは違い、ミの音が少し低くなっている。長調とも短調ともいえない微妙な音階だった。</p> <figure> -<img src="20250517-3.jpg" alt="フルートを吹くNoian"> +<img src="20250519-3.jpg" alt="フルートを吹くNoian"> <figcaption>フルートを吹くNoian</figcaption> </figure> @@ -527,25 +428,40 @@ size[4] Rwstat tag[2] ルーマニアに竹は自生していない。ところが和食屋等には植わっているという。ルーマニアの植生だいじょうぶかなぁ。</p> <p> -山から家に帰ってきてもう3時前になっていた。おなかがすいていたので車で和歌山市の寿司屋に向った。弥一という回転寿司である。回転寿司だが安いわけではなく、味はかなり美味しい。</p> +山から家に帰ってきたらもう15時になろうとしていた。昼ごはんは食べてない。車で和歌山市の寿司屋に向った。弥一という回転寿司である。回転寿司だが安いわけではなく、味はかなり美味しい。</p> <p> -中途半端な時間に行ったからなのか、寿司はひとつも回っておらず、タブレットから注文するように言われた。彼はおなかがすいたから寿司以外のものも食べるといって、最初にうどんを注文した。僕も自分の食べたいものを適当に注文していた。しばらくして最初に届いたのは納豆うずらだった。僕は頼んでいない。彼は納豆が好きだそうだ。ルーマニアにも臭いの強い発酵食品があるのかと思い、チーズのことを聞いてみると、ルーマニアには臭いの強いチーズはないと言う。ブルーチーズやカマンベールはないのかと聞くと、あんなのは臭いうちにはいらないそうだ。ちなみに主要なものはカビの生えていないクリームチーズのようなものだそうだ。</p> +中途半端な時間に行ったからか、寿司はひとつも回っておらず、タブレットから注文するように言われた。おなかがすいたから寿司以外のものも食べるといって、彼は最初にうどんを注文した。僕も自分の食べたいものを適当に注文していた。しばらくして納豆うずらが届いた。僕は頼んでいない。彼は納豆が好きだそうだ。ルーマニアにも臭いの強い発酵食品があるのかと思い、チーズの話をしてみた。ルーマニアには臭いチーズはないと言う。ゴルゴンゾーラやカマンベールはないのかと聞くと、あんなのは臭いうちにはいらないそうだ。ちなみに国でよく食べられるのはカビの生えていないクリームチーズのようなものだそうだ。</p> <p> -ひととおり食べておなかがいっぱいになってきた。うどんにはまだ手が付けられていない。彼もおなかがいっぱいになってきたと言いだした。テーブルにはまだ寿司が残っている。無理なら僕が食べようかと言うと彼はうどんの鉢をこっちによこした。ちょっとくるしかったがまあうどんなので食べれた。麺は腰があっておいしいが、出汁は少し甘みが強かった。出汁を飲みほした頃、彼も残った寿司をだいたい片付けて、やっぱり自分もうどんを食べるといって追加で注文していた。</p> +ひととおり食べておなかがいっぱいになってきた。彼もおなかがいっぱいになってきたと言いだした。彼のうどんにはまだ手が付けられていない。テーブルにはまだ寿司が残っている。無理なら僕が食べようかと言うと彼はうどんの鉢をこっちによこした。ちょっとくるしかったがまあうどんなので食べれた。麺は腰があっておいしいが、出汁は少し甘みが強かった。出汁を飲みほした頃、彼も残った寿司をだいたい片付けて、やっぱり自分もうどんを食べるといって追加で注文した。</p> <p> -うどんの甘い出汁をガリで流して店を出た。おごってくれた。</p> +うどんの甘みをガリで消して店を出た。おごってくれた。</p> <p> -弥一を後にし、和歌山城に案内した。動物園を適当に見て天守閣に登った。閉館ぎりぎりに行って30分しか見れなかった。天守閣はアメリカに丸焼きにされたあと鉄筋コンクリート造りで再建された。外観はそこそこ綺麗だが内部は昭和の団地のような近代的なものだった。書画や武器等が展示されていてそれなりに見応えがあり、30分では足りなかった。</p> +弥一を後にし、和歌山城に案内した。和歌山城にはなぜか小さな動物園が付いている。時間がなかったので適当に見て天守閣に登った。地元の人間なのに天守閣はこれが初めてである。閉館ぎりぎりに行って30分しか見れなかった。天守閣は米軍に丸焼きにされたあと鉄筋コンクリート造りで再建された物である。外観はそれっぽいが内部は昭和の団地のような近代的なものだった。書画や武器等が展示されていてそれなりに見応えがあり、30分では足りなかった。彼は中国語が話せるので漢字も結構読める。僕が流し見した巻物を熱心に読んでいた。</p> <p> +和歌山城を出た後は寺か神社が見たいというので日前宮に行った。既に閉まっていて入れなかった。こんな時間に閉まっては会社帰りに立ち寄れないのではと言われた。ルーマニアではサラリーマンが帰りに教会に行くのが普通なのだろうか。</p> -</p> +<p> +カフェにでも行って話しをしようということになった。いい喫茶店は知らないので和歌山市駅のスタバに行くことにした。駅ビルには確か日本酒のお店もあったのでそこで黒牛か超久でも買わせようと思った。ところが着いてみると平和酒造の店だった。この酒蔵はあまり好きではないので入らずに直接スタバに行った。スタバではどういう流れだったか、国境の話になった。昔は国という概念も国民という枠組みもなかったのに、いつしか作られて国境ができたという。ヨーロッパの世界はかつて神が治めていたが、あるときから貴族がその役割を担い、貴族が没落してからは民衆をまとめるために民族や国家というストーリーが必要になったという。そういえばゲルマン民族というのもナチスがドイツをまとめるために作った概念だとどこかで読んだ気がするが本当なのだろうか。日本は海に囲まれているのでヨーロッパと少し状況が違うんじゃないかという話を出してみた。言語も民族も一つで天然の国境があるのはヨーロッパ人から見るとちょっと変なのかな。そのくせ昔から文化的には国際色豊かだと言われた。</p> +<p> +辺りがすっかり暗くなったころスタバを出て少しそのへんを散歩した。駅の周辺は全然土地勘がなかったが紀の川があるのは知っていたのでそっちに向かって適当に歩いた。日本語の練習をしたいので日本語で話して欲しいと言われた。僕の言葉は結構理解できていたようだし、向うも割と話せていた。多少ゆっくり話すようにはしたがそれでもたいしたものである。ところで外国人相手に母語を話すと普段どれだけ自分がいい加減に話しているかがよく分かる。発音や文法を間違えないように意識するととたんに言葉に詰まるのだ。</p> + +<p> +人生で英語をしっかり話したのはこれが初めてである。彼と話していて思ったが、話したいことがあれば文章を組みたてる前に話しはじめたほうがいい。相手の話を理解したうえでなにか言いたげなことは伝わるし、そのあとは身振り手振りでも案外なんとかなる。外国人と話すのに外国語に関する知識はある程度必要だが、相手の話したいことに興味を持つのも重要である。</p> +<p> +河原では日本の山に危険な動物はいるのかという話になった。熊や毒蛇、スズメバチなんかが怖いと言った。このあたりで熊を見たことはないけど。それから彼がどうやって英語を流暢に話せるようになったのかも教えてくれた。英語でゲームをしていたら英語が第二の母語のようになったそうだ。ルーマニア語はマイナーな言語なのでゲームは翻訳されないらしい。僕も流暢ではないにしても何とか意思疎通できるようになったのは、英語でコンピューターの勉強をしたからだと思う。英語を勉強するより、英語を使ってなにかをすると、すぐ覚えるし忘れにくい。最後に二宮金次郎の像に集まった猫を眺めて駅に戻った。</p> + +<p> +彼は明日の22時台の飛行機でイスタンブールを経由して国に帰る。イスタンブールまで12時間、乗り換えに3時間、そこからルーマニアまで1時間半、国に着いてからさらに12時間バスに乗る。なかなか遠いところである。国内線もあると言っていたが、日本でお金を使いすぎたから節約したいらしい。</p> + +<p> +彼は20:30発の特急サザンに乗って大阪のホテルに帰っていった。</p> ]]></description> </item> <item> @@ -921,6 +837,106 @@ OpenBSDはBluetoothが嫌い。ugenにより認識はされてる。 ]]></description> </item> <item> +<title>麻婆豆腐</title> +<link>https://www.mtkn.jp/kitchen/recipe/mapo_tofu.html</link> +<guid>https://www.mtkn.jp/kitchen/recipe/mapo_tofu.html</guid> +<pubDate>Thu, 10 Oct 2024 00:00:00 +0900</pubDate> +<description><![CDATA[<h1>麻婆豆腐</h1> +<time>2024-10-10</time>作成 +<figure> + <img src="../pics/mapo_tofu.jpg" alt="麻婆豆腐の画像"> + <figcaption>麻婆豆腐</figcaption> +</figure> +<div class="recipe-ingredient"> +<h2>材料(4~5人分)</h2> +<ul> + <li>豆腐: 2丁</li> + <li>ひき肉: 300g</li> + <li>長ネギ: 1本</li> + <li>にんにく: 適量</li> + <li>生姜: 適量</li> + <li>八角: 適量</li> + <li>花椒: 好きなだけ</li> + <li>豆板醤: 好きなだけ</li> + <li>味噌: 適量</li> + <li>酒: 適量</li> + <li>濃口醤油: 適量</li> + <li>塩: 少々</li> + <li>炒め油: 多め</li> +</ul> +</div> + +<div class="recipe-steps"> +<h2>手順</h2> +<ol> + <li>豆腐を水切りしてサイコロに切る</li> + <li>長ネギ、にんにく、生姜を刻む</li> + <li>フライパンに油をしき八角、にんにく、生姜を入れ弱火で香りを出す</li> + <li>火を強めてひき肉を入れ、塩を少しふる</li> + <li>ひき肉に色がついたらネギを入れて炒める</li> + <li>酒、濃口醤油、味噌、豆板醤で味をつける</li> + <li>水を入れてひと煮立ちさせる</li> + <li>花椒、豆腐を入れる</li> + <li>好みで、ラー油、唐辛子、山椒を好きなだけ入れる</li> +</ol> +</div> + +<h2>ひとこと</h2> +<p>我流の適当なレシピなので本場のものが良ければ陳建一さんのでも調べてほしい。</p> +<p>酒はできれば紹興酒のほうがいいと思う。味噌と一緒に豆鼓も入れていいかも。一般的にはもっと旨味を出すために中華だしやら味の素やらを入れると思うが、シンプルに辛いほうが好きなのでそういうものは入れない。陳さんは生姜を入れていなかったが僕はあっていいと思う。豆腐は塩水で茹でていたがこれは真似してもよさそう。</p> +]]></description> +</item> +<item> +<title>棚作った</title> +<link>https://www.mtkn.jp/journal/posts/20241009.html</link> +<guid>https://www.mtkn.jp/journal/posts/20241009.html</guid> +<pubDate>Wed, 9 Oct 2024 00:00:00 +0900</pubDate> +<description><![CDATA[<h1>棚作った</h1> +<time></time> + +<p> +自室のクローゼットが使いにくかったので引っ剥がして新しいのを作った。収納していたのはほとんど本だったのだが、奥行きが深いのに棚板が少ないので前後に並べて置いていたため、どこになんの本があるのか見にくく、取り出しにくかった。あとパソコン置き場としても使っていたが、24インチのモニターが一枚ギリギリ入る程度の幅しかなかったのでこれも拡張したかった。久しぶりに木工もしたかったので木材を買って自作した。杉を基本に、パソコンを置く場所だけ檜にした。<p> + +<figure> +<img src="20241009-1.jpg" alt="クローゼット跡地と買った木材"> +<figcaption>クローゼット跡地と買った木材</figcaption> +</figure> + +<figure> +<img src="20241009-2.jpg" alt="パソコン机の部分"> +<figcaption>パソコン机の部分</figcaption> +</figure> + +<p> +パソコン机の天板は白木のままでは寂しいので亜麻仁油を塗ってオイルフィニッシュにしてみた。結構黄色が濃くなった。</p> + +<figure> +<img src="20241009-3.jpg" alt="机のオイルフィニッシュ"> +<figcaption>机のオイルフィニッシュ。下においているのが白木のもの</figcaption> +</figure> + +<p> +せっかくやるならと思って蟻を切ってみた。適当でも案外ガッチリはまるものである。英語ではdovetailというそうだ。鳩のしっぽという意味である。日本語の蟻よりも鳩のしっぽのほうがしっくりくる気がする。</p> + +<figure> +<img src="20241009-4.jpg" alt="蟻"> +<figcaption>蟻</figcaption> +</figure> + +<p> +上に本棚をつけて完成。本棚は棚を移動しやすいようにと思い、ネジ止め式の棚受けを買った。めんどくさくなったわけではない。左下においているのはもとのクローゼットにあった引き出しである。</p> + +<figure> +<img src="20241009-5.jpg" alt="完成"> +<figcaption>完成</figcaption> +</figure> + +<p> +これを作るにあたり、大阪日本橋の刃物屋で鉋を買ってきた。これまではホームセンターで1000円ほどのものだったが、今回買ったのは8000円の物である。店主が台の仕込みと研ぎをした上で売ってくれた。きれいに切れるので小口面の直角を出すのが楽しくなった。小口を下にして自立するようになったときは結構気持ちいい。専門店での買い物は楽しい。餅は餅屋である。</p> + +]]></description> +</item> +<item> <title>さくらクレヨン</title> <link>https://www.mtkn.jp/gallery/20240727.html</link> <guid>https://www.mtkn.jp/gallery/20240727.html</guid> diff --git a/pub/sitemap.xml b/pub/sitemap.xml @@ -1,24 +1,24 @@ <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9"> -<url><loc>https://www.mtkn.jp/computer/</loc><lastmod>2025-12-19</lastmod></url> <url><loc>https://www.mtkn.jp/computer/9p.html</loc><lastmod>2025-12-19</lastmod></url> <url><loc>https://www.mtkn.jp/journal/posts/20241211.html</loc><lastmod>2025-12-11</lastmod></url> 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