20260530.html (5870B)
1 +++ 2 date = '2026-05-30T20:22:56+09:00' 3 draft = false 4 title = '猫' 5 +++ 6 7 <time>2026-05-30</time> 8 9 <p> 10 猫がうちにやってきたのは1年と半年ほど前、令和6年の10月ごろだったと思う。堆肥にするため庭に捨てた鰹節を漁っていた。生まれて3、4ヶ月ほどの猫は、警戒心が弱く人間が庭に出ても逃げない。近づくと少し警戒して車の下に隠れた。真っ黒なので二つの目が暗闇からこちらを覗いている。黄色い目である。 11 </p> 12 13 <p> 14 毎日ではないがちょこちょこ庭に顔を出すようになり、使っていない植木鉢で昼寝するようになった。 15 </p> 16 17 <p> 18 11月に干し柿を吊していると、近くまで来てじっと見ていた。 19 </p> 20 <figure> 21 <img src="20260530-1.jpg" alt="猫と干し柿 2024-11-23"> 22 <figcaption>2024-11-23</figcaption> 23 </figure> 24 25 <p> 26 だんだんと距離が縮まり、とうとう足元に寄ってくるようになった。庭にいると足に身体を擦り付けてくる。こちらを向いていない間に背中をなでてあげると気持ち良さそうにする。こちらを振り向いて人間を見つけると驚いて少し距離を取る。また近付いてきて身体を擦り付ける。むこうを向いたすきに撫でると気持ち良さそうにし、こちらを向いておどろいて逃げる。 27 </p> 28 29 <p> 30 次の日にはもうほとんど警戒されなくなっていた。植木鉢に丸くなって昼寝している。 31 </p> 32 33 <p> 34 朝起きると庭で猫が鳴く。庭に出るとその辺に寝転がって撫でるように催促してくる。庭で猫を撫でるのが日課になった。 35 </p> 36 37 <p> 38 あるときお腹がパンパンに膨らんでいるのを見つけた。ふぐりがあるので妊娠ではない。どうも近所でなにか餌をもらっているようだった。 39 </p> 40 41 <p> 42 朝撫でているときに突然どこかに飛んでいくようになった。帰ってくると、きまってお腹がパンパンである。 43 </p> 44 45 <p> 46 斜向かいの隣人がキャットフードをあげていた。幼い猫がうろうろしているのを見て、捨てられたのだと思ったらしい。僕の家で飼っているのか聞かれた。家に居着いているだけだと答えた。次の日、猫に首輪が着いていた。虫除けの効果があるものらしい。飼い始めたわけではないという。 47 </p> 48 <br> 49 50 <p> 51 だんだん大きくなって、使っていた植木鉢が狭くなった。知らないうちに一つ大きいもので寝るようになった。 52 </p> 53 <figure> 54 <img src="20260530-2.jpg" alt="植木鉢と猫"> 55 <figcaption>2024-12-09</figcaption> 56 </figure> 57 58 <p> 59 ただ撫でるだけではつまらないので、反応を見ながらいろいろしてみた。首まわりや腰椎のあたりを揉んであげると気持がいいようだ。頭の皮を剥すようにつまむのもいいらしい。 60 </p> 61 62 <p> 63 足を持って引っくり返して腋と股関節を揉んでみた。何度か繰り返すと、僕が近付くだけで自分から仰向けになるようになった。 64 </p> 65 66 <p> 67 耳も触ってみた。思ったより拒否されなかった。耳の穴を塞ぐようにするのは始めは嫌がっていたが、すぐに受け入れるようになった。とろんとした顔になる。猫の耳にASMR。 68 </p> 69 <br> 70 71 <p> 72 猫はどうも喧嘩っぱやい。しょっちゅう怪我を作っている。 73 </p> 74 75 <p> 76 左のほほに大きな傷ができていた。結構深いものでなかなかよくならない。足で掻くのでむしろ大きくなる。直径5mmほどになって少し膿んでいるようだった。ある時傷に薬のようなものが塗られるようになった。これも同じく隣人だった。傷はそのうち治ってしまった。 77 </p> 78 79 <p> 80 左耳の根本に大きなひっかき傷ができたこともある。多分他の猫と喧嘩したのだろう、この傷も足でよく引っ掻くのでなかなか治らない。今度は両耳に白い軟膏がべったり塗られるようになった。耳を手首で拭って、その手首を舐めていた。味が悪いのか、全部舐めずに残っている。おかげで両手首もべたべたである。傷が完全に治っても耳の軟膏は毎日塗られていた。 81 </p> 82 83 <p> 84 風邪を引いたのか、くしゃみをよくして鼻水を足らしていることがあった。隣人が病院に連れていったと言っていた。抗生物質をもらったらしい。後ろ足の爪も切られていた。外での生活はかわいそうだから飼ってあげられないかと言われた。旦那さんが猫がにがてなので飼えないという。 85 </p> 86 87 <p> 88 猫は野良である。この人が餌をやっているとはいえ、庭で虫を採って食べることもある。うちに居着いてからも、何度か鳥を自分で掴まえて食べていた。夜は庭に居ない。猫の集会にでも参加しているのだろう。 89 </p> 90 <br> 91 92 <p> 93 つい先日、猫を飼ってくれる人をこの隣人が見つけたという話を母に聞いた。5月31日の日曜に長野から猫を連れにくるらしい。掴まえるのを手伝ってほしいと言われたそうだ。この日母は父と旅行に出ている。僕も体調がよければ合気道の稽古がある。妹も居るが協力はしたくないと言う。そもそも毎日庭に居るわけではない。 94 </p> 95 96 <p> 97 30日の土曜は朝から庭に居た。一日庭で寝ていた。この一週間、耳に薬が塗られなくなっていた。ひさびさに耳を揉んだ。気持ち良さそうにしていた。 98 </p> 99 <figure> 100 <img src="20260530-3.jpg" alt="土曜日の猫"> 101 <figcaption>2026-05-30</figcaption> 102 </figure>